片側だけの眼瞼下垂症
「左目だけ見開いている気がする」
それ、“ヘリングの法則”が関係しているかもしれません
「左目だけ見開いている感じがする」
「左右の目の開きが不自然に見える」
このようなお悩みで来院される方がいらっしゃいます。
実はこの現象には、
“ヘリングの法則” という眼瞼の仕組みが関係しています。
まぶたは左右別々ではなく、脳が同時にコントロールしている
まぶたは、それぞれ独立して動いているように見えますが、実際には脳から左右ほぼ同じ力でコントロールされています。
そのため、片側のまぶたが開きにくくなると、脳は「もっと目を開け」と強い指令を出します。
しかしその指令は、問題のある側だけでなく、左右両方のまぶたに同時に伝わります。
今回のケース
今回の患者様では、
・右目 → 軽度の眼瞼下垂(開きにくい)
・脳 → 「もっと開け」と指令を強める
・その指令 → 左右両方に入る
という状態になっていました。
その結果、
・右目 → なんとか開く
・左目 → 必要以上に開いてしまう
ことで、
「左目だけ見開いているように見える」状態になっていました。
眼瞼下垂を治療すると…
今回は右側の眼瞼下垂に対して、挙筋前転術 という目の開きを調節する手術を行いました。
右まぶたが自然に開くようになると、脳が無理に“頑張れ指令”を出す必要がなくなります。
すると、
・右目 → 自然に開くように改善
・左目 → 力が抜け、自然な開きに戻る
という変化が起こります。
※左側は手術していません。
これが「瞼のシーソー現象」です
片側の眼瞼下垂が改善すると、反対側のまぶたの開き方まで変化することがあります。
これを俗に
「瞼のシーソー現象」
と呼ぶことがあります。
眼瞼下垂では、単純に「片目だけを見る」のではなく、左右のバランスを含めて評価することがとても重要です。
写真は 術前/右挙筋前転術後3か月 の比較です。
費用
詳細はホームページをご参照ください。
リスク・副作用
出血、血腫、腫れ、感染、疼痛、しびれ、違和感、傷跡、後戻り、左右差、ドライアイ、視力変化など。
注意事項
治療結果や経過には個人差があります。